AERA
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151026-00000010-sasahi-soci
記事を読んで色々と思うこともありますが、とりあえず【丸刈り】についてだけ書いてみようと思います。
体育会系の部活の伝統とも言える丸刈り。甲子園に出場している高校球児を観ると、ほとんどが丸刈りですよね。
あれって、部活のルールとして決まっているところが多いんですよね。そういう方針の部活を決して否定はしませんが、私自身はこの手法を選びません。
私自身、高校生の頃に丸刈りでしたが、金髪でした。というより、金を通り越して白かったです。18年前にエグザイルスタイルでしたから、時代先取りでした。ナウいんです。
若かれし私はそれがカッコイイと思ってやってみたわけですが、そんな髪の毛で道場に行ってみたところ、大変不評でした。先輩達に笑われたことを覚えていますが、それよりも印象に残っているのは恩師、馬場良夫先生の言葉です。
先生は、私の頭を見るや否や
『いけや君、ずいぶん まぶしい頭じゃない』
『でも先生の方がまぶしいぞ。ハハハ』
確かに先生は剥げてましたから、いつも光っていました。
先生の自虐ネタを笑って良いものか、高校生の私には判断に困ったものです。
先生は、私の見た目を何も気にせず、また、なにも言わずにそれまで通り指導してくださいました。私としても、ただ髪の毛を白くしただけで空手が好きなのは変わりませんし、稽古に手を抜くこともありませんでした。それどころか先生の懐の広さを尊敬し、先生の指導に益々素直になったような気がします。
ですからまぁ、丸刈りでも長髪でも、金髪でも黒髪でも、別に何でも良いと思います。本当に大切なことは、そんな分かりやすい部分ではないと思うのです。
たしかに多くのスポーツの場合は、髪の毛が邪魔になりますよね。ですから選手自身が
気が散る。
集中できない。
髪のセットに時間をかけるなら、その分を練習したい。
だから丸刈り。
と言うのなら大いに結構ですが、それを理由に指導者や上級生が髪型を強要するのはナンセンスなのかなと。髪の毛が邪魔で敗戦する選手がいるとして、その選手が敗戦してでも髪の毛に拘るというのなら、それはもうそれで良いでしょう。本人がそれで良いのですから。団体競技ならレギュラーから外れるだけですし、個人戦なら自分が敗戦責任を1人で追うわけで、誰にも迷惑をかけるわけではありません。
日本のスポーツ指導者は熱心な方が多いのかもしれませんね。
私は、選手の自主性に任せます。
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